世界選手権3連覇を成し遂げたペーダー・サガンのトレーニングとコーチの考え方。

既に出ている情報ですが、世界選手権を3連覇するという前代未聞の強さを証明したペーター・サガンのトレーニングに関する記事と、サガンの強さの秘密について語ったコーチであるPatxi(パッツィ)の記事を、イギリスのCYCLING WEEKLYが出していいました。

 

 

早速、サガンの1週間のトレーニング内容は以下の通りです。※2017年10月20日-26日までの1週間

 

  • 月曜日(2時間)…Easy Ride + Gym Session
  • 火曜日(3.5時間)…4〜6セット × 10 min / 85% Maximal Aerobic Power
  • 水曜日(4.5時間)…2〜3セット × 10 〜 20 min / 90% Maximal Aerobic Power
  • 木曜日(1.5時間)…Active Rest + Gym Session
  • 金曜日(3.5時間)…2〜3セット ×{ 12レップ × ( Hard / 1min + Easy / 2 min) / 100〜105% Maximal Aerobic Power
  • 土曜日(4〜5時間)…坂を登る時に3min 50〜60rpm + 2min 90rpm を交互に行う/強度は指定なし
  • 日曜日…休息日

※曜日の( )内はトレーニングライドの時間です。

 

ここで興味深い点は、トレーニングの指定強度をFTPではなくMaximal Aerobic Power(MAP)にしていることです。欧米ではなく欧州のスポーツ科学では、FTPよりもMAPの方が主流なのでしょうか(サイクリング/トライアスロンの論文の場合は、MAPに関する記述が多いような気がします)。

 

しかし、数値の指定はあるものの、コーチであるパッツィの記事を見てみると「数値よりも身体的感覚の方が大切であり、サガンはそれが優れている」というようなことも書いてあります。それを察するに、運動強度は一応指定はしてあるものの、曖昧なのかもしれません(ただし、サガンの身体感覚能力を考えてみれば、数値と感覚がイコールになっていると考えられますが)。

 

さて、今回載せられていた情報では1週間のトレーニング情報しかないので、全体的なペリオダイゼーションも気になるところではありますが…個人的にはサガンばどのようなジムセッション(ストレングストレーニング)をしているのかが気になるところであり、週に2回ほどライド後にジムでのセッションを入れている(2日とも同じメニューを実施している)ようなので、どのようなことをしているのかを調べてみました。

 

 

ジムでのセッションについて

 

2017年、現在のオフシーズンに取り組んでいるトレーニング映像が見当たらないので、2016年のオフシーズンに取り組んでいるトレーニング映像をこちらでご紹介したいと思います(YouTubeにあります)。

 

…あれ?イメージと違うぞ?確か普通にスクワットとかしていたような気がしたけれど違っていたのかな?と思いサガンのTwitterについて探してみたら、こんな写真が出てきました。

 

 

あれ、さらに違うぞ?スクワット◯◯kgとかベンチプレスをやっていたような画像や動画をどこかで見たような気がするのですが…もしこれらを実施していたのならば、なぜこれらのトレーニング方法を選んだのかをコーチに聞いてみたい。というのも、上記のような映像や写真からのトレーニングは個人的に?と感じる物が多いからです。その理由につきましては、わかりやすくブログにまとめてくださっている方がいますので、紹介させていただきます。

 

 

 

 

さて、また本題にもどりますが…本当にこういうトレーニングばかりなのかな、と記事を読んでいるとこんな一文を見つけました。

You mention strength — how important is that?
The strength we try to have at the beginning of the year, but also try to keep it consistent all year. Of course we do more strength work from November until February, twice or three times a week, but after that only once a week.

“今年(今シーズン)からストレングス(筋トレ)を始めて、年間を通してストレングスを維持をした。強度を高くしてストレングを行うのは(2016年)11月から(2017年)2月までで、その間週2〜3回は実施していますが、それ以降は週1回実施しています。

 

こちらで述べているストレングスの詳しいトレーニングメニューは定かではないですが、ここから察するにしっかりとしたトレーニングを実施してることも考えられます。何をしているのかを具体的に知りたいところですが、そのうちまた情報が上がってきたらこちらの記事に追記でもしようかと考えています。

 

個人的には、何もない限りGold Standardである基本的なストレングストレーニングをオススメします。※ちなみにキッテルとかは普通にスクワットしてましたよ。

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これからオフシーズンがオフシーズンが始まり、日本国内のプロ野球のトレーニングキャンプのように、世界中のUCIプロツアーの選手たちのトレーニングキャンプにて、どんなことがしているかなどの情報があげられてくると思うのですが、今年はどんなトレーニングが流行っているのか楽しみに待っているところです(基本的に、とても怪しいものが多いですが…)。

 

プロがやっているから良いトレーニングとは限らないので、良い子は真似しすぎないように…。

 

 

コーチの一言

 

この記事全体を通して、どのようにサガンを育てたのかなどが書かれている記事なのですが、個人的に気になったのは記者が最後に質問した「(熱心なイギリスの)アマチュアサイクリストに向けて、どんなトレーニングプランをおすすめしますか?」という質問。これに対して、いくつか答えていますが、もっとも共感したのがこちらの文章。

 

As for strength work, that’s something you can do almost anywhere. If you don’t maintain strength, then your power will go down.

Bear in mind that if you’re able to use a higher quantity of muscle fibres — 90 per cent, say, instead of 80 per cent — that will increase all your values.

Hit the gym hard because that’s part of cycling, specifically if you want to deliver those watts at high cadence. If you don’t have the right neuromuscular connection and strength, you won’t be able to deliver that power.

My riders are going to the gym all year, even if it’s only once a week. We don’t build bigger muscles, but we use them better to create power efficiently.

 

要点をまとめると、彼は週1回はストレングストレーニングを行うように勧めています。

 

理由としては、ストレングストレーニングを実施していな場合は、筋肉量または筋力を維持することができなくなり、出力が下がってしまう=パフォーマンスが低下することが考えられるからです。筋肉を大きする必要はないけれど、効率よくパワーを発揮するために、ストレングストレーニングをいれましょう。と言っています。

 

しかし、世界のトップ選手が行っているトレーニング方法やサプリメント、パーツなどを説明すると、プロ・アマ問わずに国内のサイクリストは食いつくのに、その中でも良いとオススメされる「ストレングストレーニング(筋トレ)」にだけには手を出さないサイクリストが国内に非常に多くいます…これが競技レベル、あるいは「スポーツ」レベルでの差なのかな、とも感じたりしています。悲しいですね。

 

ストレングストレーニングを学びたいサイクリストおよびトライアスリートの方、是非ともお待ちしてます。

 

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