やっぱり「練習」と「トレーニング」は別物だった。

練習とトレーニングを一緒に考えている人が多いと思いますが「練習」と「トレーニング」は別物であり、それぞれの意図を汲み取ってペリオダイゼーションを組まないと、望んだ効果が得られなかったり望んだ効果を得るまでの期間がだいぶ長くなったりします。

 

と、いきなり今回のブログの結論を冒頭に述べてしまいましたが、先日ツイッターにてこんな投稿をしました。

この流れから今回のブログを書くにいたるわけなのですが、このようにつぶやいたのは7月30日(日)に受講したセミナーの内容に、改めて考えさせられることと再認識したことがあったからです。

東京へセミナー受講しにいきました。

2017.08.02

 

こちらのセミナーの中でも話されていた内容を踏まえて、自身の練習とトレーニングに対する考え方を、サイクリストやトライアスリート向けにお伝えしていきたいと思います(主に自転車のことになると思いますが…)。

 

言葉の本質が違う

練習=トレーニングとされる方が多いのですが、これらの言葉を辞書で調べると少し違います。練習は英語にすると「Practice」であり、トレーニング(Training)は日本語にすると「鍛錬」と出てきます。

 

練習(Practice)とは…技能・芸事などが上達するように同じ事を繰り返し習うこと。

鍛錬(Training)とは…体力・精神力・能力などをきたえて強くすること。

 

それぞれの意味を各種スポーツに置き換えた場合、練習(Practice)とは「各種スポーツに必要とされる特異的な能力の向上(技術など)」を目標とし、鍛錬(Training)とは「各種スポーツに必要とされる体力(フィットネス)を向上」を目標とします。

 

こちらのブログの読者はきっと、社会人アスリートか生涯スポーツとしてサイクリングやトライアスロンを楽しむ方が多いのではないかと思うので、その目線でこの二つの言葉を解説していきます(もしかしたら、国内プロツアーを走る選手や学生サイクリストも目を通してくれているかもしれないので、一応そちらも書きます)。

 

 

生涯スポーツとしてサイクリングを楽しむ方は「ケガをすることなく、長時間、快適に乗るために必要な技能の向上」

社会人アスリートは「限られた時間(仕事や家庭など)の中で、最大限の結果を求めるに必要な技能の向上」

プロアスリートの場合は「選手寿命(選手で居られる時間)の中で、勝つために必要な技能の向上」

を、それぞれ考えないといけません。これらの向上を目指す上で、何に重きを置くのかと言えばもちろん「練習(特異的な技能の向上)」です。

 

 

コーナリングやペダリングやエアロフォームなどを体得するためには実走が不可欠ですし、生涯スポーツや競技スポーツとしてレースに参加する場合は、位置取りやアタックするタイミングなどの戦術、スプリントなど順位に関わる全ての要因をカバーしないといけません。それらを経験できるのがレースであるため「レースは最大の練習」と言われたりしています。※生涯スポーツの方はあまり関係ないかもしれませんが…

 

 

もちろん、レースなどに参加しながら実走を積み重ね、成績やパフォーマンスが上がっているのならば練習だけをしていけばいいわけですが、数多くの人はある日突然「どれだけ自転車に乗っていても、速くならない」という壁に突然ぶつかるわけです。長時間・長距離を乗っていても、山を登ってもスプリントしても、このようなプラトー(停滞)がやってきます。また、生涯スポーツとして嗜まれる方の場合では、乗ることで膝や腰の痛みは収まらず、むしろ悪化していく方もいるでしょう。

 

 

理由としては、練習のみで向上していくフィットネス(筋力や持久力など)に限界が訪れ、なおかつ現在のフィットネスで扱える技術が限界に達してしまったからでしょう。また、生涯スポーツとして嗜まれる方は、適正な筋力や柔軟性がないからこそ、代償動作(適切でない関節の動き)が出てしまい、体の痛みが出てしまう場合もあります。その場合、自身が望む結果を求めるための現状打破をするならば、技能の向上とは別にフィットネスの底上げ(トレーニング)をしなければ伸びない可能性があります。

 

 

もちろん、先ほどもぽろっと言いましたが、練習をしているだけでもフィットネスを底上げすることは可能かもしれませんが、ある一定のレベルに達てしまえば必ず限界は来ます。パフォーマンスをあげることを考えた時、長い目で見た場合にはレースに参加することを控えながら心拍やパワートレーニングで持久力を高め、ストレングストレーニングで筋力を向上させるなどの総合的なフィットネスを上げていことが効率が良い場合もあります。

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ただし、トレーニングはあくまでもトレーニング。

 

 

トレーニングをすることで、パフォーマンスの向上に繋がるための「ポテンシャル」が向上するのであって、そこから先はフィットネスレベルを維持しながら練習を継続していかないと伸びていきません。こちらのブログを見ていただいているであろう多くの方が目指すのは、あくまでも「サイクリングにおけるパフォーマンスの向上」だと思うので、練習を優先して考える必要があります。

 

 

トレーニングはあくまでも練習を効果的におこなうための補強となるわけです。

 

 

今日のブログの一番最初にも述べましたが、練習とトレーニングを一緒に考えている人が多いと思いますが「練習」と「トレーニング」は別物であり、それぞれの意図を汲み取ってペリオダイゼーションを組まないと、望んだ効果が得られなかったり望んだ効果を得るまでの期間がだいぶ長くなったりしますので、時間を無駄にしないためにも自身の現状を考えて、今はなにを優先すべきなのかを考えましょう。

 

 

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これらの違いを理解した上で、自身の目的目標を見据えたペリオダイゼーションを考えることができれば、それなりに目的目標を達成することはできると考えています(もちろん、現実的な目的目標かどうかにもよりますが…)。自身のトレーニングプログラムがずれていないか、目的目標を見失っていないかを常に考えましょう。

 

 

P.S.より伝わりやすいように何度か更新すると思います。まだまだ文章力がない自分の能力の低さが悲しい…。

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