自転車(ロードバイク)にパワーメーターをつけると、何ができるの?

数年前から自転車界にてパワーメーターやパワートレーニングという言葉が、雑誌やインターネットを騒がしています。そのため、この前ロードバイクを買ったばかりのサイクリストも、前からロードバイクに乗っているサイクリストも、パワーメーターを持っていなくても、パワートレーニングという言葉や文字を一度は耳にしたり見たことがあるのではないかと思います。

 

 

「でも、パワーメーターってレースに出る人が使う機材だから一般のサイクリストには関係ないでしょ?」

 

 

と多くの方が思われます。確かに、UCIプロツアーを走っているプロチームは、ほぼ全チームと言っていいほどパワーメーターを使用していますし、なおかつ国内のレースシーンや各種イベントで上位を走る選手のバイクには、プロアマ問わずパワーメーターが装着されているため、よりそのイメージが強くなるでしょう。

 

 

こうして記事を書いている私もPeaks Coaching Groupというパワートレーニングを指導するコーチの団体に所属しており、国内のプロ選手やレースで成績を収めたいというアマチュア選手を指導するなかで、多くはパワーメーターから得た情報を元にコーチングしていますし、自分自身もレースに出るためにパワートレーニングをしているからこそ、そのイメージは間違いないと思います。

 

 

しかし、指導しながらも自身で使用しているなかで「自転車にパワーメーターをつける理由はレースのためだけでない」ということを学び、感じたことがありました。もし、あなたがパワーメーターを手に入れたのならば、どのように自転車を楽しむことができるのかを自身の経験と共にお伝えしたいと思います。

 

 

※そもそもどんなパワーメーターがあるの?という方はこちらの記事(これから始めるパワートレーニングに必要なものを知ろう)を参考にしてみてください。

 

 

パワーメーターで何ができるか知ろう

自分がパワーメーターを使用したり、パワートレーニングを指導したりする中で「お、これは面白いな」と思ったものを3つ述べます。

 

 

  1. いつもの道を、より楽に、より速く走ることができる。
  2. 自分の体力を数値で表すことができる。
  3. アルバムのように思い出として残る。

 

 

まず「1.いつもの道を、より楽に、より速く走ることができる。」を説明します。

 

 

いつもの道を、より楽に、より速く走ることができる

maxresdefault (1)

例えば、時速30kmを平坦の無風で走る場合と、向かい風で走る場合や追い風で走る場合、緩やかな上り坂や下り坂で走る場合を考えてみましょう。平坦で走るの時速30kmに比べて、向かい風や緩やかな上り坂を時速30kmで走るのは大変に感じると思いますし、反対に追い風や下り坂を時速30kmで走るのは楽に感じると思います。

 

 

そう、同じ時速30kmでも風の影響や地形によって、その速度を保ちながら自転車を漕ぐ「パワー」が変わります。

 

 

速度を目安に走り続けるのも面白いのですが、その場合はペダルを回すパワーにムラが出てくるため、向かい風や上り坂で余計な体力を使ってしまい疲労しやすくなります。その点、パワーを目安に走り続けると、風の影響や地形によって速度は変わりますが、ペダルを回すパワーのムラが少なくなるため、余計な体力を使うことが少なくなるため、より楽に、より速く走ることができるようになります。お気に入りの自転車にパワーメーターを装着なら、まずはお気に入りの道を走りながら、一定のパワーで走ることを心がけてみてください。きっと、より楽に速く走れると思います。ロングライドやブルベで楽しみたい方、いかがですか?

 

 

ちなみにこちらはパワーメーターを装着して、愛知県瀬戸市にある雨沢峠を登った時のデータになります。

14310402_1193483360719494_8637709986201388866_o

これもなるべく楽に速く登ろうとした結果、一定の速度ではなく一定のパワーを保って走ろうとした結果、当時のベストが出た時のデータです。最後の方で一度足を緩めてしまいましたが、当時の自己ベストができました。また後日、こちらのデータを参考にペース配分を考えたら、より速く登れました。というように、ヒルクライムも頑張りたい、という方はいかがですか?

 

 

次に「2.自分の体力を数値で表すことができる。」を説明します。

 

 

自分の体力を数値で表すことができる

3671020637-fitness-713658_1920-JZo-1280x853-MM-100

パワーメーターを装着すると、ロードバイクに乗った時に得られる様々な情報を数値としてみることができます。先ほども説明した中で案内した、どれほどのパワーで道を走っているのかもそうですが、皆さんに知っていただきたいのは「体力を数値で表すことができる」ということです。

 

 

体力を表す数値のうち、FTPというものがあります。FTPとは「1時間ギリギリ維持して走れるパワー」を表しております。詳しい内容はこちらの記事(パワートレーニングを行う方法とは? Part.1-FTP測定編)にて記載させていただいておりますので、興味沸いたら読んでみましょう。話を戻しますが、このFTPを知ることで自身の体力がどれほどのレベルなのか知ることができます。FTPが体重に対して3.5倍なら普通、5倍なら国内のトップレベル、6倍なら世界レベルなどとという指標があるため、それを元に基準を作ることができますし、いつも一緒に走りに行く仲間と比べてどれぐらい違うのか、などもわかることができます。

 

 

それを知ることで、自分の意外な才能に気付くかもしれませんし、あいつには負けないぞと自転車を楽しむための新しい視点が生まれるかもしれません。それを考えたとき、パワーメーターは体力低下を防ぐどころか向上させるという観点から健康のためにも使えると感じました。体力低下を感じている方、いかがですか?

 

 

最後に「3.アルバムのように思い出として残る。」を説明します。

 

 

アルバムのように思い出として残る

パワーメーターを装着して走行したデータは、さまざまなツールを使って管理することができます。例えば、私がオススメしているのはTraining Peaksというツールです。詳しい内容はこちらの記事(パワートレーニングを始めるためにTraining Peaksを使ってみよう(導入編))にて記載させていただいておりますの、興味が沸いたら読んでみてください。下の画像はTraining Peaksにアップロードされたデータになります。

スクリーンショット 2017-02-18 1.12.41

 

 

Training Peaksを使用すると、あの時はあの道を山を登ったな、あの時はあの子と一緒に走ったな、あの時は仲間と一緒にイベントに出たな…という思い出と共に、その時の自身の体力データを振り返ることができます。それがどうした?と思われる方も多いと思いますが、私がパワーメーターを使用したり指導したりする中で感じた「自転車にパワーメーターをつける理由はレースのためだけでないよ」という言葉の大部分を占めるのはこれです。

 

 

こうして自転車に乗って得られたパワーメーターのデータは、先ほど述べた理由以外にも「自分がこれから何かに挑戦したい!」と感じた時や、しばらく乗っていなかったから復活したいと考えた時の「道標」になります。過去にこのように自分が走ってきたから、このペースでこれぐらい走れば当時の自分ぐらいになれる!という方法がわかったり、これからもっと挑戦したいから今のトレーニング量からこれぐらいの割合を時間や強度で増やせば速く走れるようになるんだ!と、具体的に知ることができます。そのための方法の一部はこちらの記事(いまさらだけど、トレーニングの組み方を考えよう。)に書いてあるので、参考までにどうぞ。これからたくさん自転車に乗るんだという方、これから自転車に乗っていく自身の自転車人生を数値化して残してみませんか?

 

 

まとめてみる

lgf01a201402071700

自転車はさまざまな楽しみ方がありますが、それにパワーメーターを合わせることでさらに楽しむ幅が増えるため、手に入れても損はないと思います。ただ、使わないと超高級なアイテムで終わってしまう場合がありますので、当HPで推奨しているさまざまな使い方を試してみてください。パワーメーターは自転車のパーツのなかでも高価な部類に入りますが、パワーメーターから得るデータは値段以上の価値があり、自身のサイクリング史における財産になると考えています

 

 

 

この記事を読んでいただけて興味をお持ちいただいた方は、自身が通う自転車店様に一度相談してみてはいかがですか?使い方で気になることがあれば、こちらでも記事として解説していきますので、積極的に使ってみましょう。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

トレーニングに興味のある方へ

  「自分の場合はどうしたらいいの?」 「自分のトレーニングは合っているのか?」 など、トレーニングに関することで興味を持っていただけたり、お悩みがあれば、当方が運営するスタジオやオンラインにて個別指導をさせていただきます。 興味がある方は、こちらからお問い合わせください。